2020年6月4日木曜日

英首相「我々は香港人とともに歩む」…香港300万人に市民権も

中国が1984年、香港の返還に合意した“英・中”共同宣言上の国際義務に反する国家保安法(国保法)を香港に施行する場合、英国は香港市民たちを放っておかないと、ポリス・ジョンソン英国首相は伝えた。

3日(現地時間)ロイター通信によると、ジョンソン首相は、英国の日刊紙“ロンドンタイムズ”に寄稿した文で「香港の成功は人々が自由なことゆえだ」とし「中国が引き続き国保法の立法を強行するなら、これは国連に登録された法的拘束力のある条約の共同宣言による義務に、直接的に反するものだ」と伝えた。

また「香港の多くの人々は、中国が守ると公言した彼らの生活方式が脅かされていることを恐れている」と付け加えた。

英国は、中国の香港に対する国保法制定の試みをすぐさま中断するよう要求した。アジア経済の宝石のような香港を破壊し、中国の国家的名誉も傷つく危険があるという理由からである。

ジョンソン首相は「もし中国が無理な立法を強行するのなら、英国は良心上、香港を無視することはできない」とし「我々は我々の役割を果たし、代案を提示する」と語った。

しかし中国は、香港での国家安保に対する決定は、自国の問題であり、英国が香港と連携したことは「攻撃的な植民地化と不平等条約」によるものだと反論した。

一方、ジョンソン英首相は3日付のタイムズ紙に寄稿し、中国が香港への統制を強める「国家安全法」を導入した場合、香港住民の約300万人に対して「英国の市民権取得に道を開く」と表明した。

中国をけん制する狙いがあり、香港情勢をめぐる国際的な対立が激化しそうだ。

首相は寄稿で「英国は『一国二制度』の下での香港の繁栄を求めている。中国も同じであると願う」と強調。さらに「中国が国際社会と協力し、香港の繁栄を可能としたすべてを保護するよう望む」とも述べた。

首相によると、1997年に英国が主権を返還した香港には「英海外市民パスポート(旅券)」の保持者が約35万人いるほか、約250万人に申請資格がある。英政府は安全法が導入されれば、これらの300万人近い香港住民に英国での長期滞在を認めるという。

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